俺は声のする方を振り返って見た、
「いの!!!」
後ろからいきなり現れたいのに俺は驚いた。
何でこんな時に来るんだよ!
と、俺は心の中で叫びながらも平静を取りつつ、サスケたちがいのから見えないようにした。
「何やってるの?」
「いやっ別に・・・天気が良いから昼寝でもしようかと思って」
「ふ〜ん」
いのは俺の態度が少しおかしいのに気付いたのか、ニヤニヤしながら言った。
「その後ろに隠しているのは何?私を甘く見ないでよねv」
げっ!!
「ほらっ、退きな!」
「うわっ」
いのは俺を押しのけ草木を割って覗き込んだ。
「!!!」
「いやっあっあれはさ・・・」
俺は何て声を掛けたら良いのか分からずどもってしまった。
「サスケ君にサクラ・・・。へーあの二人付き合ってるんだ」
「いっいの?」
俺は意外に落ち着いているいのの姿に驚いた。
「何?何であんた情けない顔してるのよ」
「いやっ、だってお前・・・好きなんだろう?サスケの事・・・」
「えっ?違うよ」
はっ?
俺はいのの言葉を疑った。
だってそうだろう?あんだけ毎日「サスケ、サスケ」と騒いでた筈の、いのが今はっきりと『違う』と言ったのだから。
「だってお前・・」
「う〜ん。何て言うのかな?私さぁ気付いたんだよね、サスケ君の事を本気で好きじゃなかったって。
サスケ君が音隠れの里のやつ等にやられてても私飛び出して助ける事が出来なかったけど、
サクラがやられそうになった時は勝手に体が動いたんだよね。それってサスケ君よりサクラの方が大事って事じゃん。
サスケ君にこだわってたのは、サクラがさぁ・・・・・
サクラが私から離れて行く事が嫌だったんだよね」
ハハハ。と照れくさそうに笑う姿のいのがすごく可愛くて、俺はドキッとしてしまい自分の顔が赤くなるのが分かった。
「それに私さ、今好きな人がいるんだよねvもちろん本気でよ」
えっ?俺は驚いていのの顔を見た。
まじかよ、好きな奴が出来ちまったのかよ・・・。
今度は誰なんだ?
こんなにも、素直で優しい我が侭なお姫様のお目にかかった幸せな野郎は・・・。
「その人はね、いつも私の事に気を使ってくれて・・・・・
それに、すごいめんどくさがりなのに、私の我が侭を聞いてくれる、とっても優しい人v」
はっ?えっ、え―――――――――!!!!!
俺は驚いて何にも言葉が出てこなかった。
そしたら
「じゃーねvバイバイv」
と、いのは自分の言いたい事だけ言い、赤い顔をして去っていった。
・・・・・まじかよ。
俺は嬉しすぎて真っ赤になった顔を手で押さえ、その場から動く事が出来なかった。
帰りにいのの家でも寄っていくかな。
そして俺の気持ちを伝えよう。
シカマルは照れ屋さんですねvいつも、いのに振り回されています。
この二人が一番好きですねvいのはいい子だよv
幼い、いのの言葉はすっごく素敵な事を言ってるし。感動しました。
可愛いこの二人が私は大好きですv幸せになって下さい。
管理人:友永