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最強の敵は誰?
「A・KE・O・ME☆ラブリーな後輩たちYo☆」
新年早々、虎鉄はハイテンションなノリで牛尾の家にやって来た。
「あっ!虎鉄先輩明けましておめでとうございますっす」
「子津!!!別にこんなバンダナにいちいち挨拶することね―よ」
「N〜?モンキーベイベー、先輩にそんな口聞いていいのかNa?」
「クッ。バンダナ先輩、あけましておめでとうございます!」
猿野はやたらと刺のある言い方で虎鉄に向かって新年の挨拶をした・・・というよりは吐き捨てた。
なぜ子津達が十二支高校野球部の主将である牛尾の家にいるかと言うと、昨日牛尾から野球部全員に電話が来たのだ。
内容は、新年会を自分の家で開行うので、都合のいい人は是非参加してくれという事だった。
けれどこんなにもたくさんの人が来ても平気なのかという不安があったが、それは牛尾の家を見た瞬間に消え去った。
そう、牛尾の家は半端じゃなく大きかったのだ。洋風の作りであるその家は、それはもう映画にでも出てきそうなほど・・・。
それを見た子津たちは口を揃えて「キャプテンってお坊ちゃん?」っと呟いたほどだ。
「さっ猿野くん、先輩に向かってそんな事言っちゃダメっすよ」
「まぁまぁ子津君、いちいち猿野君の言うことに付き合っていたら貴方まで単細胞人間になってしまいますよ。
虎鉄先輩、新年明けましておめでとうございます」
「A・KE・O・ME☆」
笑顔ですごく酷い事を言いながら辰羅川は子津と猿野の間に割って入った。
「なっ何?どういう意味だよそれは」
「ふんっ、言葉通りのままだな」
後ろで犬飼が腕を組んで猿野を見下ろしながら言った。
「てめっ、ガングロ!ふざけんな」
「本当の事なんだから仕方ないだろう」
辰羅川は猿野と犬飼がいがみ合っているのを無視して、そしてさり気なく横にいる子津の肩を抱こうとした・・・。
「あ〜!!辰羅川くん抜け駆け禁止―――!!!」
その瞬間後ろからすごい勢いで兎丸が子津に抱きついてきた。
「うわぁ!」
兎丸の勢いで思わず前に倒れそうになったが、すぐに司馬が子津を抱きとめたので無事だった。
「あっ、司馬くんありがとうっす」
子津はそれが恥ずかしかったのか少し俯きながら司馬にお礼を言った。
司馬はコクンと頷き、兎丸を子津から離した。
「まったく兎丸君は・・・、貴方は少しは加減するという事を知らないんですか?」
「ごめんね。子津くん・・・」
兎丸はしょんぼりしながら子津に謝った。
「あっ兎丸くん、僕は全然大丈夫っすよ。だからあんまり気にしないでいいっすよ」
子津は膝を曲げて笑顔で兎丸に言うと、兎丸はパァっと顔を輝かせて子津にまた抱きついた。
「ありがとうv子津くんvv」
「「「「「・・・・・!?」」」」」
それを見ていた全員が一瞬にして凍りついた。
「みんなで何をしているのかな?僕の家で」
誰もが固まっていて動けなかった所に、すっごい笑顔の牛尾が立っていた。
その笑顔は誰にも一言すら話させない、そんぐらいの気迫があった。
「キャっキャプテン?どうしたんすっか?やっぱり僕たち迷惑だったすか?」
その恐ろしい空気の中、子津は恐る恐る牛尾に話し掛けた。
「そんな事無いよ子津君!!子津君が来てくれて僕はすっごく嬉しいよ」
子津が脅えているのに気が付いた牛尾は、はっとし、さっきまでの気迫は何処へ行ったのかと思うほど、
ものすごい笑顔で子津に話し掛けた。
「本当っすか?よかったっす」
子津は牛尾が怒っていないという事が分かって安心し、にっこりと笑った。
その笑顔にクラクラとなりながらも、牛尾は平常心を保ちながら子津に言った。
「本当だよ子津君。年が明けて直ぐに、子津君に会えて僕は幸せだよ」
牛尾が何故野球部全員を自分の家に招いたのか、と言う本当の狙いは実はこれだったのである。
本当は子津と二人きりが良かったのだが、まだそれは無理だと分かっていたので子津が気軽に来てくれる様、
野球部の全員に声をかけたのである。
「キャプテン・・・」
子津は憧れの牛尾に言われ、嬉しくて瞳を潤ませながら牛尾の事を見た。
「子津君・・・」
急に甘い甘い二人の世界になってしまい誰も動く事が出来なかったその時・・・
ゴンッ
鈍い音がした。
蛇神が牛尾の頭を何か(想像にお任せします)で叩いたのである。
「キャっキャプテン大丈夫ッすか?」
子津は痛そうに頭を抱えている牛尾をオロオロとしながらも心配そうに声をかけた。
「へっ蛇神君?痛いじゃないか・・・」
「御門、皆が困っている也。さっさと新年会を始めろ。新年会をやると言うから我は来た也」
牛尾はそう言われ後ろを見てみると、野球部のみんながどうしたらいいのか分からないく、ボーっと立っていた。
(一部は怒りに震えていたが・・・)それを見た牛尾は焦った顔をして
「んっ、コホン。では、みんなそこにある好きなグラスを取ってくれ。
・・・みんな手に取ったかな?では、新年会を始めるよ。明けましておめでとう」
「明けましておめでとうございま――す」
牛尾の音頭に続きグラスで乾杯をした。もちろん中身はジュースであるが(笑)
「明けましておめでとうとよ。子津くん」
ニッコリと笑顔で猪里は子津に挨拶した。
「あっ、猪里先輩」
「って、挨拶はもうしたんばいね。大晦日はばり寒かったとね」
「本当に寒かったすよね」
「海岸も、ファミレスもすごかったすよね」
ニコニコとしながら話している二人の会話を聞いていた牛尾たちが、ふと疑問に思った事を聞いた。
「子津君に猪里君・・・」
「「はい?」」
「もしかして二人は新年を一緒に迎えたのかな?」
「はいっす」
笑顔でそう言う子津に牛尾たちは衝撃を受けた。
「みんな。どっどうしたんすか?」
「子津――どうして猪里先輩と一緒だったんだよ。俺だって・・・って、うわぁ」
続きを話そうとしていた猿野を辰羅川が押しのけ、子津の顔を真正面から見て聞いてみた。
「子津君、僕が誘った時は御断りしましたよね。それは猪里先輩と約束をしていたからですか?」
「ちがうっす。その時は家族で行く予定だったんっす。でも当日になって妹が熱を出しちゃって・・・
そしたら猪里先輩から電話が来たっす」
「そうなんやけん。ダメもとで誘ったら妹しゃんが熱ば出したってゆうから、
やぁ一緒に鎌倉に初詣に行こうって言ってんやけん」
その言葉を聞いた辰羅川たちは抜け殻状態になってしまった。
そうなのだ。みんな子津と一緒に新年を迎えたく誘ったのだが家族で毎年行ってると子津が言うので、
家族なら仕方がないと諦めていたのだ。
しかし
猪里は、当日になって子津を誘ったのだった。
「だけん、子津くんの袴姿よく似会っとったね。かわいかったとよ」
「そっそんな・・・」
子津は猪里が笑顔でそんな事を言うので恥ずかしくなってしまい、赤くなった顔を伏せてしまった。
しかし、それを聞いた牛尾たちは「何?袴??」とでも叫びそうな勢いだったが、
それは猪里の次の言葉で動けなくなってしまった。
「僕の一人勝ちやね」
と小声だけど牛尾たちにははっきりと聞こえる声で、しかも笑顔で言ったのだ。
それを見た牛尾たちは固まってしまった。
そして、みんなやっと気付いたのだった・・・・。
最強の敵は、このいつでも優しい笑顔の猪里だという事に・・・・
うわぁ〜ヘボすぎます(汗)子津きゅん総受けが書きたかったんですが、失敗です。
人がたくさん出すぎてまとまらなかったです。
取り合えず、猪里先輩が一番と言う事が伝わって下さればいいかな?(苦笑)
それに、猪里先輩と蛇神先輩の言葉が微妙ですね(汗)
だって、いまいち喋り方が分からないんだもん!!
では、明けましておめでとうございます。
管理人:友永
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