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甘くて優しい夏休み
夏休みも後わずかになった今日、清純は何もする事が無いのでクーラーのきいた部屋でゴロゴロとしていた。
先週の天気の悪さが嘘のようで、今日の外の気温は30℃を超す暑さだった。
「ひ〜ま〜だぁ〜!!」
ベットの上で手足をバタつかせながら唸っていた。
そしてすぐ横に置いてある鳴らない携帯をチラッと見てから手に取り、
さっきから頭の中いっぱいに占めている愛しい人にメールを送った。
『家にいる?暇だよ〜遊んで』
それからすぐに返事は返ってきた。
『いない。無理』
「・・・・・健ちゃんったら冷たい」
清純は何を思ったのかベットから飛び降り、クローゼットを開けTシャツとジーパンを取り出して
今まで着ていた寝巻き代わりのジャージを脱ぎ捨て、それに着替えた。
そして鏡の前で髪の毛をヘアーワックスで整えると、財布とベットの上で転がっていた携帯をポケットにしまい、
階段を駆け下り玄関で脱ぎ捨てられていたサンダルを履くとドアを閉め鍵をかけた。
そしてある場所に向かって走り出した。
南がいるであろう場所に・・・・・・。
清純は目的地の場所に着き、足を止めた。
そこは『図書館』だった。
自動ドアが開き中に入ると、清純は入り口のすぐ左横にある階段を上り始めた。
目指すは人が少ない3階だ。
そこにいるであろう愛しい人の事を思うと、自然と足も早歩きになってしまう。
そして3階に着くとキョロキョロと辺りを見回しながら歩いた。
すると窓際の隅で見覚えのある真っ黒な髪をツンツンとしている、愛しい人がそこにいた。
清純はそっと近づきその愛しい人の背中を軽く叩いた。
それに気付いた彼は「んっ?」と言い後ろを振り向いた。
「??せっ千石?なっ何でお前がここにいるんだ?」
「何でって、健ちゃんに会いたかったからに決まってるじゃない」
清純はにぱっと笑い南に言った。
「いや、会いたかったと言っても俺はここに来ているなんて一言も言っていないはずだぞ。
・・・何でお前がここにいるんだ?」
「やだなぁ〜健ちゃん。俺を甘く見ないでよ。健ちゃんの行きそうな場所くらい分かるよv」
「・・・・・俺ってそんなに単純か?」
「ちがうよ〜!もー、愛に決まってるじゃない☆」
清純は右手の人差し指を出し、チッチッチと言いながら横に振った。
「・・・・・・・で何の用だ?わざわざここまで俺を探しに来るぐらいだから用事があるんだろ?」
「ブー、シカトしないでよ〜!」などと言いながら清純は南の問いに答えた。
「別に用があるってわけじゃないけど・・・・・ただ最近忙しくて健ちゃんと二人で会うって事が無かったから」
「あぁー、お前は高等部のテニス部練習で忙しかったし、俺は俺で部長の引継ぎで追われていたからな。
確かに言われてみると全然会っていなかったな」
「でしょっ?もう夏休みも終わっちゃうから!健ちゃんとデートしたいなって思ったら・・・
勝手に体が動いちゃってて・・・・・」
清純は自分で言っている事が恥ずかしいのかだんだんと声が小さくなっていった。
そんな清純を見て南は、「珍しく可愛い事言うな〜」とか思っていた。
それから一つ溜息をついて
「宿題が終わったらお前に付き合ってやるよ」
「ホント?わぁ〜いv・・・でも健ちゃんったらまだ夏休みの宿題終わって無かったの?俺はとっくに7月中に終わらせちゃったよ?」
「お前の頭と俺の頭を一緒にするな」
バカそうに見える清純だが実は頭が良かったりする。
持ち前の要領の良さ(+ラッキー)を生かして定期テストでは常に上位10位以内に入っているのだ。
それとは反対に南は頭は良いんだが要領の悪さと最後の詰めの甘さが加わり、
常に上位50位以内しか取れないのである。(結局バカではなく頭は良い)
それから40分が経った頃、南はやたらと静かだなぁーと思い隣で座っている清純を見た。
すると清純はスースーと寝息をたてながら眠ってしまっていたのだ。
「やけに静かだと思ったら・・・。今日はここまでで終わりにするかな?」
ワークの残りのページを確かめて「あと残りこれくらいのページなら今日中に終わるだろ」と思い、ワークを閉じた。
南は「つくづく俺も千石に甘いよな〜」と少し落ち込んでしまった。
南は宿題を片付け、横で寝ている清純の体をゆすり声をかけた。
「千石、おい起きろ!千石」
「う〜ん?」
清純は大きくあくびをして、目をこすりながら
「な〜に?宿題終わったの〜健ちゃん・・・」
まだ目が完璧に覚めないのかのたのたと話した。
「あぁ、っでどうするんだ?これからどっかに行くか?」
「えっ?あっ、うん・・・。どこに行こっか?」
清純は体をポキポキとならしながら答えた。やっと目が覚めたようだ。
「はぁ?どっか行きたい所があったんじゃないのか?」
「うーん、別にこれといっては無いよ」
「・・・じゃぁかき氷でも食べに行くか?夏ももう終わりだしな」
「おっそれいいね!もち健ちゃんの奢りでしょ?」
「オイオイ、何で俺がお前に奢らなきゃいけないんだよ。・・・・・ハァ〜、今回だけだからな」
ため息をつく南に対して、清純はパーっと輝かせて喜んだ。
「わぁ〜いvだから健ちゃん大好きvv」
そして清純と南は仲良く図書館を出て行き、清純の要望のカキ氷を食べに出かけた。
外は眩しいほど太陽が輝いていた。
うーん・・・やっぱり変だよね(涙)ナンゴクに見えない・・・。
キヨが一番好きなくせに性格がいまいち掴めない・・・。それに健ちゃんも違うし〜!
私的にこのCPは甘いの基本なんで・・・どうしてもこうなっちゃうの(汗)
また再度チャレンジしたいかも。でも他のCPも書きたいなぁ。
管理人:友永
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