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Which is you?−後編−
それから急いで宍戸を後を追いかけた岳人たちは、ようやく宍戸を発見した。
場所は待ち合わせに相応しい駅前の喫茶店だった。
宍戸は窓際の一番奥の席で、テニス雑誌を広げながらミルクティーを飲んでいた。
「あっ、忍足先輩!いましたよ宍戸さん。ほらっ、あの喫茶店」
鳳は「ほら、あそこです」と言いながら、紅茶の種類が豊富でケーキも美味しいとの評判の店を指で差した。
「ほんまや・・・よしっ、気付かれんよう俺らも中に入るで!付いてきー」
と言いながら忍足は店に向かって歩き出した。
岳人とジローは「おうっ!」と叫びながら腕を上げた。
そして岳人たちも忍足の後に続き、宍戸のいる喫茶店に向かって歩き出した。
店の前に付くと、深呼吸してから扉を開けた。
「いらっしゃいませ〜」
と可愛らしく元気に挨拶をするウエイトレスの口を
「シッ―――――――」
と言いながら忍足は素早く塞いだ。
そして宍戸には気付かれていないだろうかと思い、宍戸の方をチラッと見た。
宍戸は全く気付いていないようで、テニス雑誌を読んでいた。
それを見た忍足は、ホッと胸をなでおろした。
つんつんと肩を叩かれたのに気がつき、振り向くと
「いい加減、その手を退けてあげたら?」
忍足がいまだウエイトレスの口を塞いでいるのを見て、滝が言った。
「あっ!!すみまへん」
と体を曲げ、謝ると
「あっ、いえ・・・・・」
と言いながら、ウエイトレスは真っ赤になった顔を伏せ
「席は、どこになさいますか?」
と上目遣いで忍足を見た。
そして案内された場所は、宍戸に気付かれない程度距離をあけた場所だった。
・・・・・・・・・というよりも、勝手に岳人が決めた。
ウエイトレスが席を案内し水をテーブルに置くと、店の奥の方に戻って行くのを見送りながら
「今のウエイトレスさん、侑士に惚れたね」
「うっらやまC。モテモテ〜」
岳人とジローはニヤニヤと笑いながら言った。
「ふんっ、良かったな。可愛い彼女が出来て。亮の事は安心して俺にまかせろ」
フッと鼻で笑って言った。
「ちょっと待って下さい。何で跡部先輩に任せるんですか〜!!」
跡部のセリフに長太郎が突っかかった。
「オイオイ、待ってーな。俺は亮ちゃん一筋やで」
忍足までもがそれに加わり始めた。
「静かにしないと亮くんが僕たちに気付くよ。それでもいいの?」
滝が静かに言った。
そして自分たちの声の大きさに気付き、慌てて口を塞いだ。
それを横目で見ながら、滝は近くにいるウエイトレスさんに声をかけた。
「注文してもいいですか?」
「あっ、はい」
滝はメニューに目を通して
「ダージリンのセカンドフラッシュ1つ」
「そういや今の季節やな〜セカンドフラッシュは。あっ、俺はアールグレーのストレートで」
「・・・ウバを1つ」
「うーん、ロイヤルミルクティーのホットと、ミルフィーユv」
「がっくんケーキ頼むの?じゃぁオレも頼もう。セイロンとリンゴとサツマイモのタルト〜v」
「じゃぁ俺は、アッサムをお願いします」
ウエイトレスが伝票に記入し終えると、確認のためもう一度注文の品を読み上げ
「以上で宜しいですか?」
「はい」
と笑顔で滝が答えると、店のキッチンの方へ向かって行った。
水を飲み一息つくと、ジローがポツリと言った。
「でも、亮ちゃん・・・誰と待ち合わせしてるのかな〜?」
「さぁな。待ってりゃ嫌でもそのうち分かるだろ」
「でもでも、本当に一体誰なんだろう?亮ってそんなに友達が多いってわけでもないしよー」
岳人がテーブルに身を乗り出して面白そうに言った。
「岳人は亮ちゃんの事、好きやないからそないな事が言えるんよ・・・」
フーと溜息をつきながら宍戸の方に目をやった。
「何言ってんだよ!俺だって亮の事好きに決まってんだろう」
プーと頬を膨らませながら忍足に向かって言った。
「でも岳人は、侑士達とは違う意味での『好き』でしょ?」
「あっ!そういう意味か〜」
右手で左手の上をポンッと叩きながら頷いた。
「バカだ・・・」
岳人には気付かれない程度の声が跡部が呆れたように言った。
それを見ていた長太郎は跡部と眼が合い、苦笑した。
そんな事をしている内に、始めにここまで案内してくれたウエイトレスが紅茶とケーキを運んできた。
「「うっわぁ〜おいしそ〜うvv」」
岳人とジローが声を揃えて言うと
「ご注文の品は以上で宜しいですか?」
「はい」
「では、ごゆっくりどうぞ」
ニコリと微笑んで言うと、店の奥に戻って行った。・・・正確にはその笑顔は忍足だけに向けられていたが。
「「いっただっきまーすv」」
またも息の合った声で言うと、ケーキを口に頬張った。
「おっいっCーvv」
「幸せ〜vv」
その言葉どおり、二人は本当に幸せそうにケーキをパクパクと食べていった。
「先輩たちは、本当に甘いものがお好きなんですね。よく食べていますよね」
「おうっ!自慢じゃないけどケーキなら余裕で10個は食えるぜ」
「あっアカン・・・。想像したら吐きそうや」
忍足は甘そうなケーキを10個並んでいるのを想像してしまい、口に手を当て苦しそうに下を向いた。
「だっ大丈夫ですか?忍足先輩!!」
長太郎が心配そうに声をかけると
「侑ちゃんは甘い物苦手だもんね〜」
他人事のように、のんびりとした口調でジローが言った。
すると、今まで黙って優雅にウバを飲んでいた跡部が
「おいっ、どうやら来たようだぜ」
その声にハッと気付き、岳人達は宍戸の座るテーブルに視線を集中させた。
すると、宍戸も待ち合わせしている人物に気付いたようで右手を短く上げ、此処だ。という合図を送った。
岳人達は一斉にその人物に視線を送ると、そこにいたのは黒いショーとのサラサラの髪が印象の男だった。
「だっ誰やねん・・・アイツ」
「見た事無い人ですね。制服も氷帝ではないですし」
岳人たちがその人物をジーッと観察し、一体誰だ?と思っていたら
「銀華中の部長、福士ミチルだ」
跡部がゆっくりと言った。
「銀華って、別に今まで対戦した事なんか無かったよね?何で亮くんと知り合いなんだろう?」
不思議そうな顔をして滝が跡部に向かって言った。
「そんな事、俺が知るか」
跡部が機嫌悪そうに言い放った。
「でも、何だか仲良さそうじゃねー?ほらっ、和やかに会話してんじゃん」
岳人が宍戸たちを指差して言った。
「ここからじゃ何を話しているのか、全く聞こえませんね」
「そうやな〜。どないする?」
「う〜ん。この際出てって、直接亮ちゃんに聞いてみる?」
「・・・・・・でも亮くん、今とっても幸せそうだよ?邪魔したら嫌われるかもしれないよ?」
滝は宍戸と福士が楽しそうに話している姿を見て言った。
宍戸はめったに見せる事の無い笑顔だったのだ。それは、本当に気を許した相手にしか見せない・・・・・。
「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」
滝の言葉に岳人たちは、うっと言葉につまり溜息をついた。
「フンッ。仕方ねーな」
「そう・・・やな。邪魔したらあかんな」
「宍戸さんに嫌われるのは絶対に嫌です!!・・・・・気になりますけど・・・」
「福士ってヤツとの関係は、また今度にでも聞くとするか」
「しょーがないよね。それが亮ちゃんのためなんじゃ」
フフフッと滝は優しい顔で笑うと、カップの中に残っていた最後の一口を飲み干し席を立ち上がった。
「じゃぁ、帰ろうか?岳人、お好み焼き屋に行くんでしょ?」
席を立ち上がった滝をボッーと見て、あっ!と思い
「おう!失恋したかわいそ〜な侑士たちを慰めてやんなきゃな」
にぱって笑い、忍足たちに向かって言った。
「別にまだ失恋したって決まってないやろ」
「そうですよ、向日先輩!変な事言わないで下さい」
忍足に続き長太郎も泣きそうな顔をしながら立ち上がった。
「俺はまだ諦めないぞ」
「あっ!俺だって諦めないよ〜亮ちゃんは誰にも渡さな〜い」
笑顔でジローが言い、跡部の後に続きレジに向かって歩いて行った。
「なっなぁ、亮?」
ミチルは何か突き刺さるような視線を感じ、宍戸に聞いて見た。
「んっ?」
「なんかさっきからすっごい視線を感じるんだけど・・・・・」
「ハァ?俺は別に何も感じねーぜ」
周りをキョロキョロと見渡し、宍戸は言った。
「そっ・・・か。ならいいんだけど」
「?・・・って、そういえば用事って何だよ」
今日の午後、携帯にミチルからメールが届き
『今日の放課後暇?』
という、一言だけだった。
すぐに返事を打ち、送った。
『あぁ、別に暇だぜ』
するとすぐにまたメールが届き、開くと
『良かった。駅前の○○○で待ち合わせな』
と言うわけで、今に至る。
「あっ、あぁ・・・。あのな、これ」
と言いながら福士はミチルに綺麗にラッピングされている袋をプレゼントした。
「あっ?」
何だ?と宍戸は不思議に思い、ミチルに顔を向けた。
「あっ・・・明日、亮の誕生日だろ?明日は予定があると思って今日にした」
へっ?と顔をした宍戸だったがすぐにその意味を理解すると笑顔で
「うわぁ〜マジでサンキュー。開けていいか?ミチル」
「あっ、あぁ」
ワクワクしながら袋を開くと、中から暖かな茶色の毛糸で出来た帽子が入っていた。
「お〜、サンキュー。欲しかったんだーこういうの」
ホッと溜息を吐き、安心すると
「良かった。何がいいのか分からなくって、散々迷った挙句、亮に似合いそうな帽子があったから」
「ホント、ありがとな」
宍戸は本当に嬉しそうにミチルにお礼を言った。
「別にいいって。・・・それよりこれからどうする?夕飯でも食べに行くか?」
ミチルは時計を見て、宍戸に聞いた。
「あっ、そうだな」
「じゃぁ、行くか」
「あぁ」
二人は仲良くレジに向かった。
それから宍戸のリクエスで美味しいとの評判のカレーライス屋に行った。
あぁ〜ごめんなさい!!!何だか本当にわけの分からない作品になってしまいました(滝汗)
この後、跡部様たちはどうなったな?本当にお好み焼き屋に行ったの?
って疑問がいっぱい残るじゃんかよ。
それに亮くんの誕生日とかいってとっくにすぎてるしー。
っていうか、跡部様の誕生日じゃんかYO。今日は・・・。
うぅ、本当にごめんなさい。それに何で相手がミチルなの?っていうカンジだよね。
性格分からないから、あんまり出せなかったし。
ごめんなさい、ミチルファンの皆様(土下座)
私の中での設定は、宍戸母とミチル母が親友で、幼少の頃からの知り合いなんです。
あと前回書き忘れたんですが、何故テニス部を引退した宍戸たちがテニス部に顔を出しているのかと言いますと、
エスカレーター式なので受験勉強が無いため、毎日テニス部に顔を出しているのです。
ではでは、本当にすみません。こんなヘボしか書けなくて。
でも、跡宍や忍宍やジロ宍に挑戦したな〜などと思っている愚かなヤツです。
あぁ、本当にもっと文才力が欲しいです。
遅れましたが、
☆☆☆Happy Birth Day☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆亮くん☆☆☆☆☆☆☆☆☆
管理人:友永
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